外から大切なものに向き合う話。

先日、以前三年間勤めていた香川の保育園に半年ぶりに行ってきた。

 

わざわざ四国まで、ときには有給を使ってまで保育園に出向き、ましてそこで無給で働くのには理由がある。

 

1つは、担任してた現2歳児クラスの子どもたちに忘れられないため。

 

もう1つは、香川で出逢った人生を通して付き合って行きたい人たちに会いに行くため。

 

そして最後は、大事なものがわからなくなったときに原点に帰るため。

 

わたしにとって香川は

三年間働いた保育園は

かけがえのない大切なものなのだ。

 

だが。

それくらいに本当はやめたくなかった保育園を離れ、今は東京で保育士として働き、違った環境から大切だった場所を見てみると、違うことが見えてきた。

 

福利厚生。労働環境。人の質。

これは東京がいい、これは香川がいい。そうやって1つ1つを切り離して比べて考えるだけじゃなくて、人生として見たときに、あぁ。仕事だけじゃだめなんだ。と思った。

 

確かに香川は、とても勉強になるところで、自分がどこまでも成長できるところで、その成長の質、学びの質が半端じゃない。

新卒でそこに勤めたが、真っ白なわたしの心に良くも悪くも染みていく初めての職場が香川で本当によかったと思う。

 

けれど人生のチャンス、人生の豊かさ、自分の可能性を広げる環境、そういったものを見たときにわたしには東京が合ってるんだ、と思った。

 

仕事をいくら充実させても、オフの時間がわたしにとって楽しくなければこれ以上辛いことはないんだと、離れたところから香川を見つめた今、ひしひしと感じた。

 

仕事だけじゃなくて他のことでも

離れたところから大切なものを見つめたとき初めて新たな視点に出逢ったり、自分にとっての大切なものの価値が変わったりする。

 

離れることは必ずしもマイナスではない。

気付いたときにまたアクションを起こしたり大切にし直したり新たな気持ちで向き合ったり、そういうことが出来て末長く大切なものを大切にできるために必要な距離を見極めることも、大切なものを想うことにつながると思った帰り道だった。