それでも生きていかなきゃいけない話。

 

この前尊敬する同職の人と話をした時にその人がすごく印象的なことを言っていた。

 

両親が離婚して、新しい人が我が家にやってきて、子どもは大好きな家族を取られた気分になる。たまに会う離れて暮らすもう1人の親は久しぶりに会うとたくさんのおもちゃを買ってくれる。だから子どもはそこに居たいし、家に帰るとまた疎外感や家族がとられる悲しさを味わったりする。

 

保育園でその子の思いを受け止めることはもちろん大切。でも3.4.5歳となっていく中でどこまででもその子の思いを全部受け止めることが本当にその子にとって幸せなのか。

 

自分の思いをどこまでも受け止めてくれる大人がこの先一生自分のすぐそばにいるわけではない。だから友だちとか、身の回りの人を頼っていく力が必要だし、家庭環境はその子に一生ついてまわるもの。だからこそ割り切るというか、切り替えて生きていかなきゃいけない。何があっても生きていかなきゃいけないんだから、自分で切り替えていく力をつけていかなきゃいけないんだ、と。

 

ここまで考えてくれる大人が身近にいるこの子はとても幸せだと感じた。

そしてこの言葉はそっくりそのままわたしにも言えると感じた。

というかどの人にもその人なりに当てはまるだろう。

 

いろんなことがある。

世の中本当にいろんなことが起こる。

 

それでも私たちは生きていかなきゃいけないんだ。だから切り替える時には切り替える力をつけていかなきゃいけないんだ。

 

いつまでも自分の環境を悲観してそれを嘆いてる自分に酔ってたらいけないんだ。

切り替えて、割り切って、生きていくんだ。

そして辛い時は依存するんじゃなくて頼れる人に頼るんだ。

そうしてまた自分で割り切って生きていくんだ。

 

この仕事は本当に奥が深い。

子どもに言うことはそっくりそのまま自分にも当てはまる。だから日々耳が痛いし、私もしっかりしなくちゃ、と思う。